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グローバルイノベーション研究院 食料分野・小池チームの小池伸介教授が、2021年3月21日、「日本森林学会 Journal of Forest Research論文賞」を受賞しました。
■受賞名
日本森林学会 Journal of Forest Research論文賞
■賞の概要
受賞テーマ・題目:Horizontal and elevational patterns of masting across multiple species in a steep montane landscape from the perspective of forest mammal management.
賞の概要:Journal of Forest Research(JFR)論文賞は、森林科学の学術的な発展に貢献する独創的で国際的に優れた論文を、JFRに発表した著者に対して授与する。
選考理由:本論文は、樹木果実の豊凶の空間的な同調性を、水平だけではなく垂直方向でも解析し、ツキノワグマの行動への影響を評価したものである。樹木果実の豊凶が大型哺乳類の行動に強く影響することは既往研究でも示唆されてきたが、大型哺乳類の広い行動圏に匹敵する広さで複数樹木種の豊凶の空間的なパターンが調べられた例はこれまでほとんどなかった。本論文は、約30km四方という広大な景観レベルの調査地を対象に6種403本の豊凶を10年間継続調査し、果実豊凶の種内・種間同調性を解析している。その圧倒的なデータから導かれた結論は極めて信頼性が高く、また解析に採用されたモデルアプローチも極めて先進的であり、今後の関連研究の発展に大きく寄与するものである。さらに、明らかにされた果実豊凶の同調性に基づき、現在大きな社会的問題となっているツキノワグマの行動圏の変動要因に対して科学的な根拠を提供している点で、社会的波及性も著しく高い研究であると評価される。
関連リンク(別ウィンドウで開きます)
•東京農工大学 小池伸介教授 研究者プロフィール
•東京農工大学 小池伸介教授 研究室ウェブサイト
•小池伸介教授が所属する 東京農工大学農学部地域生態システム学科
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