メニュー
◆講演者:Dr. Nicki Holighaus (オーストリア、オーストリア科学アカデミー、シニアリサーチサイエンティスト)
◆講演タイトル:”Fundamentals of Quasi-Monte Carlo Integration”
◆日時:2025年2月10日(月) (13:00~14:30)
◆会場:東京農工大学 ⼩⾦井キャンパス 3号館 2階 204室、Zoom
◆言語:英語
◆開催担当者:グローバルイノベーション研究院・工学研究院 矢田部 浩平(グローバルイノベーション研究院 ライフサイエンス分野 矢田部チーム)
◆開催案内
◆参加人数:25人
講演概要
Nicki Holighaus 先生をお招きし,GIR 公開セミナーを開催した.Holighaus 先生は応用数学を専門とし,特に時間周波数解析やフレーム理論などで著名な方である.本セミナーでは,連続フレームの離散化への応用で顕著な成果を挙げている準モンテカルロ法による数値積分法について,初学者にもわかりやすい導入的な講演を行っていただいた.モンテカルロ法に関する説明から始まり,サンプリング点の一様分布論に触れた上で,非一様であることの数学的な定式化について紹介があった.さらに,準モンテカルロ法と通常のモンテカルロ法における近似誤差のバウンドや収束レートについて簡単な紹介があった.この講演によって,準モンテカルロ法の基本的な考え方を学ぶことができ,学生からも数多くの質問や議論が投げかけられた.講演の内容としては,準モンテカルロ法を扱うパートとそのフレーム理論への応用があったが,準モンテカルロ法のパートと質疑応答で講演時間を使い切った.しかし,質疑応答の後の参加者の要望により,フレーム理論への応用に関する残りのスライドについても厚意で講演していただいた.連続フレームと再生核ヒルベルト空間との関連や,その離散化と準モンテカルロ法との関連を紹介していただき,セミナーの次の日が締め切りの国際会議に投稿する予定の最新の結果についても紹介していただいた.また,連続ウェーブレットの離散化への応用について,現実の信号解析との繋がりに関する活発な議論が行われ,共同研究に繋がるような価値のある質疑や議論が行われていた.多くの学生が参加し,セミナー終了後には具体的な研究の話題を交わすなど非常に有意義なセミナーとなった.
このページの上部へ