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◆講演者:Dr. Zeki Yilmaz (トルコ、ブルサ・ウルダー大学、教授)
◆講演タイトル:”Veterinary Medicine in Turkey – current perspective and future insight”
◆日時:2024年12月19日(木) (17:00~18:00)
◆会場:東京農工大学 府中キャンパス 動物医療センター 2階 セミナー室
◆言語:英語
◆開催担当者:グローバルイノベーション研究院・工学研究院 濵部 理奈(グローバルイノベーション研究院 ライフサイエンス分野 濵部チーム)
◆開催案内
◆参加人数:21人
講演概要
トルコからZeki Yilmaz教授をお迎えし、 “Veterinary Medicine in Turkey – current perspective and future insight”というタイトルのGIR公開セミナーを開催した。Yilmaz教授は、トルコのブルサ・ウルダグ大学獣医内科学の教授で、小動物の心臓病学における著名な先生である。また、Yilmaz教授は、2019年より本学獣医学科との共同研究を行っており、国際的な学術交流にも積極的に取り組まれている。
セミナーは、特に臨床系学部生を対象に行われ、トルコにおける獣医学の現状、教育体制、そして臨床獣医療の発展について幅広い視点からお話しいただいた。Yilmaz教授は、トルコの獣医学教育が抱える課題やその可能性、また日本との違いなどについて、具体的な事例を交えながら解説された。さらに、卒業後の進路や臨床現場での活躍についても言及され、参加した学生たちはトルコの獣医学の特色に触れる貴重な機会となった。また、Yilmaz教授と共に来日した若手研究者である大学院生のAlgan先生が講義の一部を担当し、トルコの獣医学部生の生活や学習環境について詳しく紹介した。トルコの学生がどのような日常を送りながら専門知識を深めているのかを具体的に語ることで、本学の学生たちに異文化交流の視点を提供し、大きな関心を集めた。
さらに、現在進行中の本学との共同研究についても説明があった。一つ目の研究は、犬の僧帽弁閉鎖不全症や猫の肥大型心筋症などの心疾患や腫瘍疾患における凝固異常をトロンボエラストグラフィーを用いて解析するものである。二つ目の研究は、抗がん剤治療による心毒性を心臓超音波検査で評価するもので、心毒性の早期検出と治療法の改善を目指した重要な取り組みである。これらの研究の紹介を通して、生徒たちは国際共同研究の重要性を学んだ。
セミナーには多くの学部生や研修医が参加し、講義後には活発な質疑応答が行われた。参加者からは、トルコの獣医学や教育環境に関する質問が次々と寄せられ、Yilmaz教授とAlgan先生からは丁寧な回答が寄せられ、双方の視点を深め合う意義深い対話の場となった。セミナーは、学生たちにトルコの獣医学への理解を深めるとともに、国際的な学術交流の重要性を認識させる貴重な機会となった。
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