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◆講演者:Dr. Sonoko Dorothea Bellingrath-Kimura (ドイツ、ライプニッツ農業景観研究センター、教授)
◆講演タイトル:”Transformation of Agricultural Systems: Challenges for sustainable production and Technology can contribute to it”
◆日時:2024年10月22日(火)(15:00~16:30)
◆会場:東京農工大学 府中キャンパス 2号館1階多目的講義室
◆言語:英語
◆開催担当者:グローバルイノベーション研究院・農学研究院 大津直子(グローバルイノベーション研究院 食料分野 大津チーム)
◆開催案内
◆参加人数:24人
講演概要
Bellingrath-Kimura 先生を迎えし、GIR公開セミナーを開催した。Bellingrath-Kimura 先生は2015年まで農工大で教員をしておられたことから、農工大と欧州を繋げる強いハブの役割を担って下さっている。ZALFのResearch Area 2 “Land Use and Governance”のグループ長をされており、グループで行われている個々の研究を総括するお立場であるため、本セミナーでも、ZALFやドイツにおける研究体制や方向性のお話をされていた。
まずTransformationという言葉を用いて、ZALF、ひいてはドイツにおける研究が、様々な分野が繋ぎ合わさり、一つの共通の目的に向かう体制になっていることをお話し頂いた。研究において、結びつきを意味するNEXUXという概念が用いられるようになっており、欧州における農業の研究が、分野融合により活性化されていることを説明されていた。農業の中で生態系も考慮されていることを、Agroecologyという語句で説明されていた。また、Living labという体制、つまり研究者が中心ではなく課題が中心になり、それを囲むように、例えば農家と研究者、その他のStake holderが協力しながら取り組んでゆく体制についてもご説明頂いた。これは農工大で行っている、福島復興プロジェクト等とも共通するものであった。
セミナー後は、日本にとっては新しい概念について活発に質問がなされていた。本日のお話しは、様々な個々の技術を持ち、持続可能な社会という共通な目標を持つ農工大においても当てはめることが可能であり、学ぶことが多いセミナーであった。
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