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【2024.9.25 GIR公開セミナー報告】Dr. David Kisailus “Biological Adaptations and Convergent Designs for Extreme Environments”

イベント報告
2024.9.30

◆講演者: Dr. David Kisailus (米国、カリフォルニア大学 アーバイン校、教授)
◆講演タイトル:”Biological Adaptations and Convergent Designs for Extreme Environments”
◆日時:2024年9月25日(水)17:30~18:30
◆会場:東京農工大学 小金井キャンパス 140周年記念会館(エリプス) 3階 多目的ホール、Zoom
◆言語:英語
◆開催担当者:工学研究院 新垣 篤史 教授(グローバルイノベーション研究院 エネルギー分野 田中剛チーム
開催案内
◆参加人数:50人

講演概要

田中チームでは、Prof. David Kisailus(カリフォルニア大学アーバイン校)をお迎えして、公開セミナーを開催した。教員、大学院生のほか、学部3年生の参加もあった。
Kisailus先生は、材料科学を専門とされており、特にバイオミネラリゼーション、バイオミミクリー、バイオインスパイアードマテリアルの分野の研究を専門とされている。本セミナーでは、貝類の歯、甲虫の外骨格、シャコの補脚などの多様な生体硬組織を例として、ミクロからマクロにわたる構造とそれに基づく機能について紹介いただき、新規材料としての応用可能性を示していただいた。
海岸の岩に生息する一枚貝の一種は、酸化鉄に被覆された硬歯を有する。高い硬度を示す機構について、構造に基づいてお話いただいた。さらには、歯の機能を維持する複数の機構についての新しい発見についてお話いいただいた。また陸生甲虫の外骨格の構造解析から判明したマイクロ構造に基づいた力学特性や温度調節機構に関する内容は、これまでの共同研究を推進するような新たな知見が多くあった。さらに工学的応用例として、これらの構造を模倣して作製したカーボン材料の多数の応用の可能性まで示していただいた。今後もKisailus先生のグループと連携し研究を推進することが、両研究グループにおいて非常に有効であることが確認できるセミナーであった。発表後には学生からの質問が多数あり、研究者のみならず多くの学生に刺激を与える非常に有意義なセミナーであった。

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