メニュー
◆講演者・講演タイトル
Dr. Gary Stacey(米国・ミズーリ大学、教授)
”Challenge of employing biologicals to enhance crop productivity”
Dr. Karsten Temme(米国・Pivot Bio、チームイノベーションオフィサー・共同創設者)
”Innovating the Future of Fertilizer at Pivot Bio”
◆日時:2024年9月6日(13:15~13:55)
◆会場:早稲田大学 大隈記念講堂 大講堂、Zoom
◆言語:英語
◆開催担当者:農学工学研究院 大津 直子 教授(グローバルイノベーション研究院 GRH「栄養塩マネジメント学拠点」拠点)
◆開催案内
◆参加人数:約500人 (現地 約200人、オンライン約300人)
講演概要
本セミナーは農工大GIRと早稲田大学が共催したMoonshot国際シンポジウムThe International Symposium on One Healthy Sustainable Bio-ecosystem -Understanding and utilizing plant-microbe interactions in agricultural soils-の一部として行われた。
Dr. Gary Staceyは、作物生育促進効果を持つ土壌微生物を実際に圃場で応用する際に、一貫した効果をしばしば示さない原因について講演された。モデルシステムを用いこれまで多くの土壌微生物に共通した作物生育促進機構が解明されてきたものの、Stacey教授の最近の研究では、個々の微生物で独自の機構を持つ場合も多く、これが、圃場において一貫した成果をもたらすことを難しくしているということを、お話しされた。
Dr. Karsten Temmeは、微生物資材を扱うPivot Bioの創始者であるが、開発した資材中の微生物は、土壌中にアンモニアがある状況でも高い窒素固定能を維持する能力を有しており、施肥量を減らした分の窒素を補うことがきることを説明された。また、博士号を取得した後に会社を設立することとなった経緯についても説明された。
シンポジウムでは、EU大使、早稲田大学、農工大の両学長が挨拶された他、著名な海外の土壌微生物研究者や日本の研究者が講演された。学生等大学関係者だけでなく、企業からの参加者も多く、持続可能な農業に対する土壌微生物への期待の高さが感じられた。
このページの上部へ