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◆講演者: Dr. Takanari Inoue (米国、ジョンズホプキンス大学、教授)
◆講演タイトル:”Crosstalk among cytoskeletons during cell migration”
◆日時:2024年7月25日(木) 16:00~17:00
◆会場:Zoom
◆言語:英語
◆開催担当者:工学研究院 川野 竜司 教授(グローバルイノベーション研究院 ライフサイエンス分野 川野チーム)
◆開催案内
◆参加人数:45人
講演概要
7月25日にジョンズホプキンス大学(米)の井上尊生先生をお迎えしてGIRオンラインセミナー「Crosstalk among cytoskeletons during cell migration (細胞移動における細胞骨格間のクロストーク)」を開催した。
井上先生は細胞生物学を専門としており、合成生物学分野において世界を牽引するトップリーダーの一人である。今回のセミナーでは細胞移動における微小管とアクチンの協働に着目して解説頂いた。
細胞移動は、器官の発達、創傷治癒、自然免疫、血管新生に重要な役割を果たす。アクチンや微小管などの細胞骨格が細胞移動の極めて重要な分子である一方で、効率的な細胞移動のために、それらがどのように協調しているのかについてはほとんど知られていない。
アクチン細胞骨格の制御における微小管修飾の役割を調べるためにわれわれは最近微小管のアセチル化を制御する光遺伝学的ツールを開発し、生きた細胞内で微小管のアセチル化を迅速に誘導することに成功した。この分子ツールを用いて、微小管のアセチル化が、アクチンに基づく細胞内組織の再編成を通じて、移動する細胞の方向持続性を安定化させることを示した。この研究は、細胞骨格構成要素間の、これまで明らかにされていなかった分子クロストークを明らかにするものである。
今回のセミナーは学術変革領域研究(学変A「超越分子システム」)と本学GIR研究の融合セミナーということもあり非常に多くの方にご参加いただき、終了後には意見交換も活発に行われ、教員だけなく学生たちにとっても大変興味深い貴重な時間となった。
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