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【2024.3.19 GIR公開セミナー報告】Dr. Li Hua “Hybrid Locking of Terahertz Quantum Cascade Laser Dual-Comb Sources”

イベント報告
2024.3.26

◆講演者:Dr. Li Hua (中国、CAS、Shanghai Institute of Microsystem and Information Technology、教授) 
◆講演タイトル:”Hybrid Locking of Terahertz Quantum Cascade Laser Dual-Comb Sources”
◆日時:2024年3月19日(火)(16:00~17:00)
◆会場:東京農工大学 小金井キャンパス 13号館 2階 L1321大講義室、Zoom
◆言語:英語
◆開催担当者:グローバルイノベーション研究院・工学研究院 張 亜(グローバルイノベーション研究院 ライフサイエンス分野 梅林チーム
開催案内
◆参加人数:28人

講演概要

Hua Li先生をお迎えして、GIR公開セミナーを開催した。 Hua Li先生は化合物半導体デバイスを専門とし、テラヘルツ量子カスケードレーザ、テラヘルツコムの有名な研究者として世界学術の最先端で活躍している。本セミナーではテラヘルツコムの周波数安定化技術を中心に、量子カスケードレーザと光学コムの基礎理論から、その科学的及び日常生活への応用に至るまで、幅広い話題について解説していただいた。

テラヘルツ領域の分光・検出技術は、基礎科学、医学・薬学、製造業、安全・安心分野など様々な分野への応用が注目されている。最近では、テラヘルツデバイスの小型化や性能向上により、実験室の測定器から、現場で使用される小型ポータブル測定器へと応用範囲が広がっている。その中でも、テラヘルツ量子カスケードレーザはテラヘルツ光源として非常に有望であり、量子カスケードレーザを基礎とするテラヘルツ周波数コームと二重コーム源は、高精度スペクトル、イメージング、通信などに対して重要な意義を持っている。特に、電気を用いて直接駆動するテラヘルツ量子カスケードレーザは、コンパクトな周波数コームや二重コーム動作に適しており、高出力、広い周波数範囲、高い光束品質を実現している。

本セミナーでは、テラヘルツ量子カスケードレーザを用いた周波数コームの周波数帯安定化技術の最新進展についての報告があった。このイベントには、教員2名と学生26名が参加し、講演終了後には約40分間、活発な質疑応答と議論が行われた。学生からは質の高い質問が多く寄せられ、このセミナーが教員だけでなく学生にとっても、学術研究の最先端に触れる貴重な機会となった。

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