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◆講演者:Dr. Fumiya Iida (英国、ケンブリッジ大学、教授)
◆講演タイトル:”Soft Robot Revolution: Turning Soft Materials into Intelligent Machines”
◆日時:2023年8月1日(火)(16:00~17:00)
◆会場:東京農工大学 小金井キャンパス BASE本館 1階 135会議室、Zoom
◆言語:英語
◆開催担当者:グローバルイノベーション研究院・工学研究院 水内 郁夫(グローバルイノベーション研究院 エネルギー分野 水内チーム)
◆開催案内
◆参加人数:約50名(対面+Zoom)
講演概要
ケンブリッジ大学の Fumiya Iida 先生をお迎えして、GIR公開セミナーを開催した。飯田先生は、生物に学ぶロボティクス(Bio-Inspired Robotics)やソフトロボティクスに関する著名な研究者であり、ケンブリッジ大学のロボット研究の牽引者である。ロボット分野は多岐に渡る学際的分野だが、その中でも生物に学ぶロボティクスはインターディシプリナリーな研究分野であり、本セミナーにも多様な分野の研究者・学生が参加し、関心の高さがうかがえた。
講演内容は、ソフトロボティクスに焦点を当て、歴史・現状・将来展望を幅広く語っていただく大変充実したものであった。ソフトロボティクスという語が登場する以前から日本を中心に同分野の先駆的研究が様々に行われてきた中で、2010年代初頭にソフトロボティクスという語が使われ始め、現在に至る急速な発展までを概観し、同分野全体を俯瞰した議論といくつかの研究トピックを取り上げた具体的な面白さの紹介とを含む、非常にバランスの良い素晴らしい講演であった。会場からの質問・議論も次々と出て充実したものになり、急遽開催された懇親会で更なる議論が続いた。
なお、講演の冒頭には、ケンブリッジとロボット研究に関する状況の紹介があった。121件のノーベル賞やニュートンやダーウィン等の著名な科学者を生み育てたケンブリッジ大学において、ロボット研究は2014年に飯田先生が着任されるまで行われておらず、飯田先生は同大学のロボット研究の顔としてご活躍されている。ケンブリッジにロボット研究を持ち込むにあたってどのように雰囲気を作るかにご苦労され、世界一であることやクレイジーであることを主要な価値観として研究室に醸成することなどのお話もあり、クリエイティブな場を作ることをいつも考える大学教員として非常に示唆に富むものであった。
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