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◆講演者:Dr. Frédéric Barlat (韓国、浦項工科大学、名誉教授) (フランス、University of South Brittany、Invited Researcher)
◆講演タイトル: “ISOTROPIC AND ANISOTROPIC PLASTICITY”
◆日時:2024年3月1日(金)16:00~17:15
◆会場:Zoom
◆言語:英語
◆開催担当者:寺田 昭彦 教授(グローバルイノベーション研究院 エネルギー分野 ポンサトーン・ラクシンチャラーンサクチーム)
◆開催案内
◆参加人数: 48人
講演概要
Frédéric Barlat先生は、金属材料の材料構成則に関する世界的権威である。2016年にGIRスパー教授として着任頂いて依頼、毎年講演頂いている.昨年8月に浦項工科大学(POSTECH)を定年退職後、現在は母国フランスに戻られ,フランス西部の大西洋に面した町に住まわれている.今年度は令和6年1月31日~3月5日本学に滞在していただいた。今回は、学内外の研究者、技術者、学生諸子に広く聴講して頂きたく考え、オンラインで開講した。
近年、ものづくり企業においては製品の短期開発、短納期が求められている。それらを実現するためには、成形シミュレーションを活用した試行錯誤なしのものづくりが至上命題になっている。成形シミュレーションの解析精度を支配する因子は多くあるが、その中でも最も影響度が大きいのが材料構成則であり、世界中の研究者が精度のよい材料構成則の開発に注力している。Barlat教授は当該分野の世界的権威である、退職後も精力的に材料構成則や計算時間短縮のためのアルゴリズムを開発されている。本セミナーでは、「Isotropic and Anisotropic Plasticity(等方性および異方性の塑性)と題して、降伏関数に基礎を置く現象論的材料構成則の歴史的発展、等方性材料モデルと異方性材料モデル、材料の各種硬化モデル(等方硬化、移動硬化、複合硬化、異方硬化など)の定式化の手法、Barlat先生が開発されてきた代表的な降伏関数である、Yld2000-2d、HAH、HEXAHなどの解説と、実際の材料試験データと計算値との比較、それら降伏関数を有限要素法ソフトウェア上で動作させるときに必要となる効率的なアルゴリズムなど、材料構成則の基礎から最先端理論まで、広範な内容に関して講演頂いた。日本中から聴講者が参加され(48名)、本セミナーに関する関心の高さが伺われ、きわめて有意義な講演会であった。HEXAHについては、ユーザーサブルーチンを公開予定とのことである。関心のある方は、Barlat教授にコンタクトして下さい。
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