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◆講演者:Dr. Colin A. Scholes (オーストラリア、メルボルン大学、准教授)
◆講演タイトル: “Membranes for gas separation applications: The challenges and triumphs of transferring technology from the laboratory to industry”
◆日時:2023年10月30日 (月) 15:00~16:00
◆会場:東京農工大学 小金井キャンパス 工学部講義棟 2階 L0026講義室
◆言語:英語
◆開催担当者:兼橋 真二 准教授(グローバルイノベーション研究院 エネルギー分野 富永チーム)
◆開催案内
◆参加人数: 60名
講演概要
今回、オーストラリア メルボルン大学のColin Scholes准教授をお招きして、GIR公開セミナーを開催した。Scholes准教授は、膜工学を専門とし、エネルギー、食品、水処理分野で使用される分離・精製に関する研究を専門とし、膜工学研究分野における世界的に著名な研究者の一人である。
今回のセミナーでは「Membranes for gas separation applications: The challenges and triumphs of transferring technology from the laboratory to industry」と題して、高分子膜を使った気体透過現象を利用した以下のアプリケーションについて、研究レベルから実用化に関する課題や優位性について広くご講演いただいた。高分子膜による気体分離は、化学反応をともなわない省スペースかつ経済性に優れるクリーンな分離技術として知られている。この技術をベースとして、今後期待される新しい展開を精力的に研究されている。
・メンブレンコンタクターによるCO2回収
・CO2有効利用(メタノール合成)
・ヘリウム回収
・青酸(HCN)分離
高分子分離素材として、ポリイミド、ポリジメチルシロキサン、ポリアミドーポリエーテル共重合体、アモルファステフロンを用いた用途に応じた適切な素材を明らかにしている。特にいずれも素材に親水・疎水性が重要な特性になっていた。
COVID-19が5類となり、海外からお招きしての対面講演会の実施ということもあり、講演に関して参加者から多くの質問があり、参加者全員に非常に有意義な時間となる大変盛況なセミナーとなった。最後に、参加者とScholes准教授との記念撮影を行い閉会した。閉会後も参加者とのディスカッションや研究紹介・研究室見学を行い、将来的な国際共同研究につながる議論もあり、大変貴重な交流の機会となった。
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