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◆Dr. Roberto Zenit (米国、ブラウン大学、教授)
◆講演タイトル: “Gas bubble dynamics: a personal journey”
◆日時:2023年9月12日(火) 9:30~10:30
◆会場:東京農工大学 小金井キャンパス 6号館 2階 201号室
◆言語:英語
◆開催担当者:田川 義之 教授 (グローバルイノベーション研究院 ライフサイエンス分野 田川チーム)
◆開催案内
◆参加人数: 29名
講演概要
ライフサイエンス・田川研究チーム Roberto Zenit教授先生(ブラウン大学,アメリカ)をお迎えして,公開セミナーを開催した.
Zenit先生は1997年に米国カリフォルニア工科大学で博士号を取得した.その後,米国コーネル大学で博士研究員として勤務し,1999年にメキシコ国立自治大学の助理教授として着任した.2001年には准教授,2010年には教授に昇格した.また,2019年今現在所属しているブラウン大学の教授として着任した.
Zenit先生は流体物理分野における混相流力学を専門とされており,顕著な業績を挙げている.なかでも上昇気泡現象に関する画期的な理論的枠組みを提案されており,その内容は複数のトップジャーナルに掲載されるなど,大きな注目を集めている.
本セミナーでは,Zenit先生より20年に渡り行った上昇気泡の研究についてご講演いただいた.非ニュートン液体の中に上昇する気泡に関する最新発見が紹介され,大阪大学からペネトレション研究交流会の参加者を含めた多くの聴衆が聞き入った.
本講演の初めに,個人な経験として,にメキシコ国立自治大学とブラウン大学について紹介した.また,Zenit先生が行う気泡現象以外の研究,例えば生体流体,流体力学現象と芸術の関係など,も紹介した.その後,ニュートン液体の中に起きた単一気泡の上昇挙動,気泡同士の相互作用,壁面が与える影響について説明した.特に,「サイズにより気泡が直線的かジグザグの形で上昇するか」に関して,原因とメカニズムを解釈した. 講演の最後に,ニュートン・非ニュートン液体の中に起きた気泡現象の違いを示した.
講演により,上昇気泡現象の最新理論が紹介され,多くの聴衆が聞き入った.講演後,聴講者から多くの質問が出され,活発な意見交換が行われた.
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