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【2023.8.25. GIR公開セミナー報告】Dr. Fabien Lotte “Towards understanding and tackling variabilities in Brain-Computer Interactions”

イベント報告
2023.8.31

◆Dr. Fabien Lotte (フランス、フランス国立情報学自動制御研究所、リサーチダイレクター)
◆講演タイトル: “Towards understanding and tackling variabilities in Brain-Computer Interactions”
◆日時:2023年8月25日(金) 15:00~16:30
◆会場:東京農工大学 小金井キャンパス 3号館2階 204室
◆言語:英語
◆開催担当者:田中 聡久 教授 (グローバルイノベーション研究院 「動物共生情報学」拠点)
開催案内
◆参加人数: 13名

講演概要

ブレイン・コンピュータ・インターフェイス(BCI)は、脳活動から直接車椅子を制御したり、最近講演者は飛行機のパイロットの精神状態のモニタリングを試みたりするなど、様々な応用が期待されている一方で、信頼性はいまだ低い。その信頼性は、様々なばらつきの原因により、ユーザー間やコンテクスト間、例えば、日をまたいだり、ユーザーの状態や使用するアプリケーションが変わったりした場合にさらに低下する。例えば、BCIのコントロールに非常に習熟しているユーザーがいる一方で、同じBCIを使ってもコントロール性能が非常に低いユーザーも多い。一人のユーザーであっても、ある日はBCIを非常にうまくコントロールできても、次の日にはまったくうまくコントロールできないこともある。残念なことに、ほとんどのBCIは単一のコンテキストとユーザー固有のデザインで評価されているため、このようなばらつきは文献では無視されがちであり、理解されていない。したがって、BCIが社会的に実地で使用されるようになるためには、このようなばらつきに対してロバストにする必要がある。

本講演ではまず、BCIの性能に影響を与える様々な既知のばらつきの原因について、ユーザー間ばらつき(例えば、異なるユーザーの特性や性格がBCIの性能の違いにどのように関連するか)とユーザー内ばらつき(例えば、ストレスや疲労がBCIの性能にどのように影響するか)の両方について簡単な紹介があった。次に、このようなばらつきに対処し、BCIをより頑健にするための信号処理と機械学習のアルゴリズムのいくつかについて紹介と解説があった。最後に、このようなばらつきに最適に取り組むために何ができるか、あるいは何をすべきかについて、いくつかの展望が述べられた。

お盆明けと言うこともあり、参加者は多くなかったものの、大学院生や教員から多くの質問が飛び交い、活発な質疑応答が繰り広げられた。本セミナーの様子は以下のYouTubeで見ることができる(go.tuat.ac.jpアカウント限定)https://youtu.be/J0QjmDPdksc

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