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◆Dr. Takanari Inoue (米国、ジョンズホプキンス大学、教授)
◆講演タイトル: “Constructing and deconstructing RNA granules”
◆日時:2023年7月20日(木) 16:00~17:00
◆会場:Zoom
◆言語:英語
◆開催担当者:川野 竜司 教授 (グローバルイノベーション研究院 ライフサイエンス分野 川野チーム)
◆開催案内
◆参加人数: 60名
講演概要
7/20 井上尊生先生をお迎えしてGIR公開セミナーを開催した。井上先生は細胞生物学を専門としており、2008年からJohns Hopkins大学で研究室を主宰し合成生物学分野で世界を牽引するトップリーダーの一人である。
今回は「RNA顆粒の構築と分解」というタイトルで次のようなセミナーを行なっていただいた。
細胞内でのタンパク質や核酸の機能は、その一次配列によって決定される。しかし最近の研究で、生きた細胞内では多くのタンパク質やRNA分子の役割が、その分子が存在する物理的状態によって左右されることがわかってきた。より具体的には、タンパク質やRNA分子は凝縮を起こし、RNA顆粒と総称される非膜結合構造を形成することがある。化学的および光学的遺伝学的スキームに基づき、我々のグループは最近、ストレス顆粒や神経変性疾患に関連する病的凝縮体を含むRNA顆粒を構築または分解する2つの異なる分子技術を開発した。本セミナーでは、このような技術をどのように設計、開発、実施したかを紹介し、これらの再定義された細胞内組織のユニークなプローブから得られた生物学的洞察を紹介した。
今回のGIR公開セミナーは、学術変革領域研究(学変A「超越分子システム」)と本学GIRの融合セミナーでとし、講演終了後には分野を跨ぐ活発なディスカッションが行われた。また教員だけでなく、幅広い分野の学生にも刺激を与える非常に有意義なセミナーであった。
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