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◆Dr. Antonio Ortega (米国、南カリフォルニア大学 、教授)
◆講演タイトル: “Graphs in signal processing and graph signal processing (GSP)”
◆日時:2023年7月7日(金)
◆会場:東京農工大学 小金井キャンパス 3号館 2階 204室、Zoom
◆言語:英語
◆開催担当者:矢田部 浩平 准教授(グローバルイノベーション研究院 ライフサイエンス分野 石田チーム)
◆開催案内
◆参加人数: 40名(現地20名,オンライン20名)
講演概要
Ortega特任教授は,信号処理や画像処理を専門とし,IEEE Fellowである.信号処理の専門誌 IEEE Transactions on Signal and Information Processing over Networks において最近まで編集長を務めるなど,本分野において最も著名な研究者の一人である.
今回のセミナーでは,”Graphs in signal processing and graph signal processing” というタイトルで,信号処理におけるグラフとグラフ上データに対する信号処理の関係に関して講演をしていただいた.
グラフは「頂点」と「辺」を用いて,データ間の構造を数理的に表すデータ構造である.信号処理分野では,旧来は音声や画像などのきれいに整列した信号に対しての理論や応用が主に行われていた.一方で,近年ではソーシャルネットワークや電力網,交通網,IoTなどの,必ずしも整列していない信号に対する解析技術が求められている.グラフ信号処理は,グラフの頂点を定義域として持つディジタル信号(グラフ信号)の処理のため,最近注目を集めている技術の一群を指す.
本セミナーでは,まずグラフが様々な信号処理分野で(暗に)用いられている応用を紹介した後,Ortega特任教授のグループで現在進行中のグラフフィルタバンクに関する研究の紹介をしていただいた.全体を通じて技術的に非常に刺激的な発表であった.
参加者は40名を数えた.学外からの参加が可能であった点で,オンライン開催のメリットを感じた.本セミナーの実施により,本学とGIRの知名度向上に貢献したのではないかと思われる.
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