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◆Dr. Li Hua (中国、Shanghai Institute of Microsystem and Information Technology、教授)
◆講演タイトル: “Terahertz semiconductor frequency combs”
◆日時:2023年2月28日(火)
◆会場:小金井キャンパス 13号館 工学部講義棟 1階 L0012
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◆言語:英語
◆開催担当者:張 亜 教授 (グローバルイノベーション研究院 ライフサイエンス分野 梅林チーム)
◆開催案内
◆参加人数: 41名
講演概要
Hua Li先生をお迎えして、GIR公開セミナーを開催した。 Hua Li先生は半導体デバイスを専門とし、テラヘルツ量子カスケードレーザ、テラヘルツコムの研究者として世界学術の最先端で活躍している。
テラヘルツ領域の分光・検出技術は、基礎科学、医学・薬学、製造業、安全・安心分野など様々な分野への応用が注目されている。また、近年では、装置の小型化・高性能化が進み、実験室における計測器という使われ方から、生産現場や医用応用などオンサイトで用いられる小型ポータブルな測定器という展開も急速に進んでいる。その中でも、テラヘルツ量子カスケードレーザはテラヘルツ光源として非常に有望であり、量子カスケードレーザを基礎とするテラヘルツ周波数コームと二重コーム源は、高精度スペクトル、イメージング、通信などに対して重要な意義を持っている。さらに、電気ポンプテラヘルツ量子カスケードレーザは、周波数コームと二重コーム動作に適しており、高出力パワー、広帯域周波カバー、高光束品質を示すことが証明されている。
この講演では、高性能テラヘルツ量子カスケードレーザ、アクティブおよび/またはパッシブ安定化技術を用いた周波数コーム、レーザー自己検出方式を用いたマルチヘテロダイン2コーム源、および2コーム源の安定化に関する最新の進展について報告があった。当日は、デバイスやテラヘルツ技術関係の研究室の教員5名と学生36名が参加し、講演後は多くの参加者から質問が寄せられ、約40分間にわたって活発な議論が交わされた。特に、多くの学生から良い質問が挙げられ、教員だけでなく多くの学生に学術研究の最前線に触れさせることができた非常に有意義なセミナーであった。
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