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【2023.2.20. GIR公開セミナー報告】Dr. Mathias R. Lidberg “From Autonomous Mobility to Automated Transportation – and overview of related activities at Chalmers”

イベント報告
2023.2.27

◆Dr. Mathias R. Lidberg (スウェーデン、チャルマース工科大学、準教授)

◆講演タイトル: “From Autonomous Mobility to Automated Transportation – and overview of related activities at Chalmers”

◆日時:2022年10月20日(月)

◆会場:小金井キャンパス 11号館 1階 講義室 L1112

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◆言語:英語

◆開催担当者:ポンサトーン ラクシンチャラーンサク 教授 (グローバルイノベーション研究院 エネルギー分野 ポンサトーン・ラクシンチャラーンサクユニット)

開催案内

◆参加人数: 26名

講演概要

 エネルギー・ポンサトーン研究ユニットでは、Dr. Mathias Lidberg(Chalmers University of Technology・スウェーデン)をお迎えして、公開セミナーを開催した。
 Lidberg先生は、車両運動性能向上のための統合的シャシー制御に関する研究等において多くの業績を挙げられており、本セミナーでは、自動車の運動制御と電動化の最新の研究成果についてご講演いただいた。

  1. Overview of Chalmers Univ. of Technology:大学の基本情報およびコア・コンピテンシー6分野(エネルギー、健康、交通、情報・IT、生産、材料)、Fraunhofer-Chalmers Research Centre for Industrial Mathematics (FCC)の活動状況、特にVehicle Dynamics分野(路面・タイヤのモデル化、騒音・乗り心地の評価、連結車の運動特性解析など)。また、産官学連携研究センターとしてのVehicle and Traffic Competence Center, SAFER、付属の研究施設Test environment for Active Safety system, “AstaZero” などの紹介もあった。
  2. Direction Sensitive Locking Differential (DSLD): 車両のデファレンシャルギヤの作動を自由自在にできるような機構を開発し、滑りやすい路面上で、緊急回避相当のダブルレーンチェンジ場面において車両挙動を安定化させることができ、車速80km/hで、ドライバおよび操舵ロボット系を用いた実車実験の最新結果と動画を見せていただいた。驚くほど良い運動性能があることを説明していただいた。制御手法、制御則について活発な議論が行われた。
  3. Evasive Maneuver Assistance : 操舵による緊急回避システムについての最新の研究紹介があった。 特に、カーブ区間に存在する障害物を回避するために、Modified Hamiltonian Algorithm(MHA)と呼ばれる最適制御手法について説明され、その有効性検証および今後の課題について発表された。
  4. From Autonomous Mobility to Autonomous Transportation.: モビリティの自動運転の各訪問の展開によって、スウェーデンでの実施例を踏まえて、現在までの産業界の動向、今後の展開と研究の方向性について論じられて、活発な議論が導かれた。

 

 講演後には、多くの参加者から質問が出るなど、活発な意見交換が行われた。さらに、Lidberg 先生の様々な見解やスウェーデンでの産官学連携体制と現況など、学生や若手研究者にとって大変興味深いお話を伺う機会となった。

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