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【2022.12.23.GIR公開セミナー報告】”Opportunities for Facility-Enabled Science at the DOE Joint Genome Institute (JGI)”

イベント報告
2023.1.10

◆講演者:Dr. Yasuo Yoshikuni(米国、ローレンスバークレー国立 研究所 、グループリーダー) 

◆講演タイトル:”Opportunities for Facility-Enabled Science at the DOE Joint Genome Institute (JGI)”

◆日時:2022年12月23日(金)

◆会場:東京農工大学 小金井キャンパス 13号館2階 講義室L1321、Zoom

◆言語:英語

◆開催担当者:新垣 篤史 教授 (グローバルイノベーション研究院 エネルギー分野 田中剛ユニット)

開催案内

◆参加人数: 45名

講演概要

 米Department of Energy Joint Genome InstituteのYasuo Yoshikuni先生をお迎えして、GIR公開セミナーを開催した。Yoshikuni先生は、合成生物学、ゲノム解析を専門とし、微生物を利用した物質生産の応用に向けた多様な研究を展開されている。冒頭では、Joint Genome Instituteの取り組みについて、紹介があった。ゲノム解析支援ツールの提供を行っていることに加え、ゲノム合成サービスを提供していることが紹介された。次にCRAGE (Chassis independent recombinase-assisted genome engineering)と名付けた、Yoshikuni先生らの開発したオリジナル技術を用いて、あらゆる微生物に対応する物質生産ホスト改変技術の可能性を具体的な研究例に基づいて紹介された。特に、Nature誌やその姉妹誌等のQ1ジャーナルへの論文を多数なされており、本講演では、その内容と共に、微生物ホストに依存しない組換え技術とそれを利用した物質生産微生物創製への展開について紹介がなされ、植物栽培における窒素源供給のための微生物開発、土壌微生物マイクロバイオームの微生物工学、バイオ燃料と化成品生産に関わる微生物構築、バイオミネラリゼーション機能を利用した新技術開発の研究例が紹介された。持続可能な物質生産の実現に向けては、今後積極的な合成生物の利用が必要となるであろうことが述べられた。現在の合成生物創製における課題についても、ご紹介いただいた。また、機械学習を利用した遺伝子デザインや代謝予測の具体例は、微生物の応用研究を行う聴衆にとって大変参考になった。
 講演終了後には、学生からの質問が多数あり、Yoshikuni先生にはそれぞれについて丁寧にご回答いただいた。そのため、講演時間は予定通りの時刻に終了したにも関わらず、最終的な終了時刻は30分近く超過することとなった。教員だけではなく多くの学生に刺激を与える非常に有意義なセミナーであった

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