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【2022.12.9 GIRオンラインセミナー報告】”Swedish-Japanese collaboration to unravel the function behind the differences in lignin chemistry between cell types”

イベント報告
2022.12.15

◆講演者、講演タイトル
・Dr. Edouard Pesquet(スウェーデン、ストックホルム大学、准教授) 
“Swedish-Japanese collaboration to unravel the function behind the differences in lignin chemistry between cell types”

◆日時:2022年12月9日(金)

◆会場:Zoom

◆言語:英語

◆開催担当者:梶田 真也 教授 (グローバルイノベーション研究院 食料分野 梶田ユニット)

開催案内

◆参加人数: 36名

講演概要

 

 2016年から共同研究を行っているエドワ・ピスケ先生にお願いして、今年共著で発表した下記論文の内容を中心にお話いただいた。学内外から36名の参加があり、約45分の講演の後、30分程度にわたり活発な質疑応答が行われた。リグニンの存在が水分通導を担う道管の機能や形態に果たす役割を種々の異なるリグニン構造を持つ変異体や遺伝子組換え植物を用いて解析した結果を、非常に分かりやすく解説していただいた。この研究では、通常のリグニンには僅かしか存在しないヒドロキシケイヒアルデヒド残基を多量に含む変異体のリグニンが、細胞壁の柔軟性を増加させ、植物体の乾燥耐性の向上に寄与することを明らかにした点が興味深い。閉会後には、今後の共同研究の計画についても個別に議論でき、有意義な機会であった。

 Delphine Ménard, Leonard Blaschek, Konstantin Kriechbaum, Cheng Choo Lee, Henrik Serk, Chuantao Zhu, Alexander Lyubartsev, Nuoendagula, Zoltán Bacsik, Lennart Bergström, Aji Mathew, Shinya Kajita, Edouard Pesquet (2022) Plant biomechanics and resilience to environmental changes are controlled by specific lignin chemistries in each vascular cell type and morphotype. Plant Cell, 34, 4877–4896.

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