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◆講演者 Dr. Frédéric Barlat(韓国、浦項工科大学、名誉教授)
◆講演タイトル ”Innovations in Plasticity for Industrial Forming Simulations”
◆日時:2022年10月28日(金)
◆会場:小金井キャンパス 6号館5階501南室
Zoom
◆言語:英語
◆開催担当者:桑原 利彦 教授 (グローバルイノベーション研究院 エネルギー分野 ポンサトーン・ラクシンチャラーンサク ユニット)
◆開催案内
◆参加人数: 57名(学内22名、オンライン35名)
講演概要
Frédéric Barlat先生をお迎えして、GIR公開セミ ナーを開催した。 Barlat先生は、金属材料の材料構成則に関する世界的権威である。2016年にGIRのスパー教授として着任頂き、毎年本学に滞在され、都度講演して頂いていたが、コロナ禍により最近2年間は来日できない状態であった。本年8月に浦項工科大学(POSTECH)を定年退職され、12月には母国フランスに戻られるということであったので、当方からのたってのお願いで10月23日~11月5日の2週間、本学に滞在していただけることになった。今回は、2年ぶりの本学滞在を記念しての講演会であり、学外からも聴講して頂けるように、対面受講とwebinarの併設とした。
今回のセミナーでは、近年軽量化が著しい自動車部品製造の成形シミュレーションにおける材料構成則の適用事例に始まり、現象論的材料構成則の歴史的発展、等方性材料モデルと異方性材料モデル、材料の各種硬化モデル(等方硬化、移動硬化、複合硬化、異方硬化、SD効果など)の定式化の手法、Barlat先生が開発されてきた代表的な降伏関数である、Yld2000-2d、HAH20、HEXAHなどの解説と、実際の材料試験データと計算値との比較、それら降伏関数を有限要素法ソフトウェア上で動作させるときに必要となる効率的なアルゴリズムなど、広範な内容に関して御講演を頂いた。聴講者からは、降伏曲面を決定するときに必要となるオフセットひずみの定義について、HAH20やHEXAHなどの高度な材料モデルのパラメータを決定するときに必要となる材料試験方法など、活発な質疑応答がなされ、きわめて有意義な講演会であった。
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