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【2025.3.10 GIR公開セミナー報告】Dr. Bengang Xing “Clickable Molecular Toolbox for Locoregional Fluorescent Imaging & ENCTACs Therapeutic Manipulation”

イベント報告
2025.3.19

◆講演者:Dr. Bengang Xing (シンガポール、Nanyang Technological University、教授)(香港、The Hong Kong Polytechnic University、教授)
◆講演タイトル:”Clickable Molecular Toolbox for Locoregional Fluorescent Imaging & ENCTACs Therapeutic Manipulation”
◆日時:2025年3月10日(月)(15:00~16:30)
◆会場:東京農工大学 小金井キャンパス 11号館 5階 L1151講義室
◆言語:英語
◆開催担当者:グローバルイノベーション研究院・工学研究院  櫻井 香里(グローバルイノベーション研究院 ライフサイエンス分野 櫻井チーム
開催案内
◆参加人数:40人

講演概要

Bengang Xing先生をお迎えし、GIR 公開セミナーを開催した。Xing 先生はケミカルバイオロジー分野の中でも特にバイオイメージングを専門とし、診断技術やtheranostics技術の開発において先導的な研究者である。2025 年からはHong Kong Polyltechnic University, Department of Chemistryの教授にも就任された。ご講演は主に2つのトピックスで構成され、クリックケミストリーを利用して固体における部位特異的なイメージング実現可能にする方法やがん細胞特異的な標的タンパク質分解剤として注目されているENTACの開発研究について解説いただいた。
Xing先生らは過去10年にわたり、ケミカルバイオロジーと生物工学の方法論を統合することにより、様々な疾患モデルにおける遺伝子発現、タンパク質機能、細胞活動をリアルタイムで可視化するための近赤外(NIR)色素やランタノイドベースの蛍光イメージング造影剤など、「スマート」でユニークな分子プローブの開発に積極的に取り組んできた。この中で、高度な化学合成を必要とせず、様々な薬剤候補に応用可能なハイスループットスクリーニングや、がん遺伝子のエピジェネティクスの不活性化の効率的検証法、腫瘍や細菌病原体に内在していた抑制メカニズムや耐性メカニズムを解明するイメージング手法の確立に成功した。
また、独自の酵素応答性クリックケミストリーによる生体分子の標識に加え、Xing先生らは疾患酵素刺激に対して特異的に応答し、不要なタンパク質を選択的に分解することで、in vitroおよびin vivoでの疾患設定を再修正することができるファーストインクラスのENCTACs(酵素由来クリックPROTACs)を用いた治療戦略を考案した。本セミナーでは、これらの最新の発見を紹介していただいた。以上よりケミカルバイオロジーの新規な分子設計と組織透過性分子プローブによって強化された分子イメージング研究を通して、将来の精密医療と次世代治療開発への展望が示された。
公開セミナーには複数の学科より学生及び教員も参加しており、セミナー終了後には参加者による活発なディスカッションがあり大変有意義なセミナーであった。

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