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イベント報告

【2022.2.16 GIR公開セミナー報告】 “ER and post-Golgi protein quality control of KORRIGAN1 in Arabidopsis thaliana”

2022.2.21

◆Dr. Hisashi Koiwa (米国、テキサスA&M 大学、Department of Horticultural Sciences、教授)

◆講演タイトル:ER and post-Golgi protein quality control of KORRIGAN1 in Arabidopsis thaliana

◆日時:2022年2月16日 (水)

◆会場:Zoom

◆言語:英語

◆開催担当者:福原 敏行 教授 (グローバルイノベーション研究院 食料分野 福原チーム)

開催案内

◆参加人数: 30名 後日google classroomで配信

講演概要

GIR食料分野・福原チームでは、Hisashi Koiwa教授(Texas A&M大学)をお迎えしてオンラインでセミナーをお願いした。Koiwa教授は、植物の塩ストレス応答について、主にモデル植物シロイヌナズナを用いた分子遺伝学的な解析をもちいて世界的にも最先端の研究を展開している。

本セミナーでは、植物の塩ストレス応答に中心的な役割を果たすKORRIGAN1タンパク質が塩や高温といった環境ストレスに応じて細胞内の局在を細胞膜からゴルジ体・液胞へと変えることや、その細胞内局在・細胞内輸送にタンパク質の糖鎖修飾が関与していること、さらに糖鎖修飾によりタンパク質の品質管理が行われていることなど、多くの未発表データを含む世界最先端の研究成果を発表頂いた。また、KORRIGAN1タンパク質は。植物の細胞壁の合成・再構成に重要な役割を果たすことから、植物が塩や高温などのストレスに応答して成長を一時的に止め環境ストレスに耐える分子機構に迫る内容で非常に興味深い内容であり、KORRIGAN1タンパク質が植物の環境ストレス応答機構を担うマスターレギュレーターであり、その糖鎖修飾と細胞内局在および品質管理システムが植物の環境ストレスに重要な役割を担うことを示した。このように、本セミナーは、植物の環境ストレス応答だけでなく、タンパク質の糖鎖修飾、タンパク質の細胞内局在と細胞内輸送、植物の生長と細胞壁合成制御など多岐にわたる最先端の研究内容であった。

参加者は、学内の教員・学生のみならず、京都大学、大阪大学、岡山大学、宮崎大学、お茶の水女子大学、奈良先端科学技術大学院大学、立命館大学、米国インディアナ大学、理化学研究所等、学外から最先端で活躍する研究者の参加があり、本セミナーの関心度の高さが示された。

セミナー終了後には、学内外の参加者から多岐にわたる活発な議論が交わされ、本学GIRが中心となり新たな国際共同研究の展開を期待させる有意義なオンラインセミナーとなった。

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