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イベント報告

【2019.11.1 GIR公開セミナー報告】”Challenges in nanoparticle technology – New prospects in flow syntheses and property classification”

2019.11.8

講演者 

Dr. Wolfgang Peukert (Institute of Particle Technology, Center of Functional Particle Systems Friedrich-Alexander University Erlangen-Nürnberg (FAU)
Erlangen, Germany)

◆日時:2019年11月1日(金)

◆会場:東京農工大学 小金井キャンパス BASE本館 1階 会議室

◆言語:英語

◆開催担当者:神谷 秀博 教授 (グローバルイノベーション研究院  ライフサイエンス分野 荻野チーム)

◆参加人数: 第一回 30 名、 第二回 40名

開催案内

講演概要

Wolfgang Peukert教授をお招きして、GIR公開セミナーを開催した。同教授は、ドイツ、Erlangen大学において、様々な分野の研究者を束ねた粉体工学研究センター、クラスターの主宰者として、幅広い分野の研究者との共同研究を組織している。
今回のセミナーでは、まずナノ粒子のサイエンスとテクノロジーが構造と特性の相関をベースとした、特定の生成物を狙い通りに設計するために発達してきたことを紹介された。また、狙った生成物は、単一の粒子が分散した状態なのか、階層的に組織化したものなのかなど、例えば薬剤としての応用を考えてみても考慮すべき点である。それらの粒子を設計する上で、微粒子、ナノ粒子間に働く基礎学理としての分子間力の基礎物性定数、Hamaker定数の推定法などを詳細に解説いただいた。その上で、粒子間力に影響する諸因子、機構など基礎的事項を紹介された。さらにナノ粒子、微粒子の形状の他、必ず粒径分布があり、その分布もまた基礎物性に影響を与えることを力説された。
分布に関しては高分子材料にも存在し、分子量分布、共重合体組成分布など分子間の不均一性が材料物性に大きく影響を与えることが知られている。サイズで分類した場合に微粒子と高分子では階層が異なるが、自然の摂理、統一感を認識することができた。
質疑応答も活発に行われ、その後の先生を囲んでのフリーディスカッションも、大いに盛り上がった。

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