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2019.12.25
講演者 Dr. Naoki Yamanaka (Assistant Professor, University of California, Riverside, U.S.A.)
◆日時:2019年12月18日(水)
◆会場:東京農工大学 小金井キャンパス 13号館 講義室 L1342教室
◆言語:英語
◆開催担当者:川野 竜司 准教授 (グローバルイノベーション研究院 ライフサイエンス分野 篠原チーム)
◆参加人数: 30名
◆開催案内
講演概要
Naoki Yamanaka先生をお迎えして、GIR公開セミナーを開催した。Yamanaka先生は2007年に東大農学部で学位を取得された後、米国ミネソタ大学でショウジョウバエの遺伝学の研究に従事した。このときに昆虫のホルモンが細胞膜を直接透過するというこれまでの常識を疑い、ステロイドホルモンを輸送するトランスポーターが存在するのでは無いかと考えた。2014年University of California, Riversideに若干34歳で研究室の主宰者となり、このホルモントランスポーターの同定に取り組んできた。その結果、実際に昆虫の重要なステロイドホルモンであるエクダイシンを輸送するトランスポーターを世界ではじめて発見、同定し、その研究は現在世界中の昆虫学者のみならず分子細胞学分野の研究者からの注目も集めている。
講演では昆虫学にあまりなじみのない聴衆のために、非常にわかりやすい形で研究の背景やこれまでの研究内容を丁寧に紹介していただき、また現在進行中の血液脳関門におけるホルモン輸送に関する最新の成果についても紹介して頂いた。
講演後には聴衆から多数の質問が寄せられ、質問時間だけで30分以上丁寧にまた情熱を持ってディスカッションして頂けた。聴衆の中には工学部だけではなく、農学部からの参加者もおり農学的な研究を工学とどのように融合するのかという視点でのお話もあり非常に有意義なセミナーであった。
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