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2019.12.2
講演者 Dr.Gary Stacey (Professor, Division of Biochemistry, University of Missouri, USA)
◆日時:2019年11月25日(月)
◆会場:東京農工大学 府中キャンパス 2号館 多目的講義室
◆言語:英語
◆開催担当者:大津 直子教授 (グローバルイノベーション研究院 食料分野 大津チーム)
◆参加人数: 30名
◆開催案内
講演概要
Gary Stacey先生をお迎えして、GIR公開セミ ナーを開催した。 Stacey先生は、植物と微生物の相互作用メカニズム研究における、世界の第一人者である。今回のセミナーではArabidopsis thaliana, Brachypodium distachyon and Setaria viridis 等のモデル植物を用い、トランスクリプトミクス、メタボロミクスといったオミクスのアプローチにより得られた、植物―微生物相互作用メカニズムに関する最新の知見についてお話しいただいた。
植物の根伸長など生育を促進する微生物であるAzoarcus olearius, Azospirillum brasilense, Herbaspirillum seropedicae, あるいは農工大と共同研究をしているBacillus pumilisを様々な品種のシロイヌナズナに接種し、これら微生物の根伸長促進効果の品種間差を解析した。この効果と、様々な品種のゲノム配列の多型の情報から、genome wide association analysis(GWAS)を行い、微生物接種から根伸長促進につながるまでの分子メカニズムを解析されていた。興味深いことに、それぞれの微生物の種類により解析結果は重複せず、それぞれ異なる応答メカニズムにより、植物に根伸長応答を引き起こしていることが示唆された。
公演終了後には聴衆からの質問が多数あり、教員だけではなく多くの学生に刺激を与える非常に有意義なセミナーであった。
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