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2019.8.20
講演者 Christophe Almarcha (Associate Professor, Aix Marseille University, France)
◆日時:2019年8月13日(火)
◆会場:東京農工大学 小金井キャンパス 工学部講義棟 L0031
◆言語:英語
◆開催担当者:長津 雄一郎 準教授 (グローバルイノベーション研究院 ライフサイエンス分野 田川チーム)
◆参加人数: 17名
◆開催案内
講演概要
Christophe Almarcha先生をお迎えして、GIR 公開セミナーを開催した。Almarcha 先生は、反応系流体力学の専門家で、燃焼に代表される気相反応流、及び、液相反応流の両方の研究経験を有する世界的にも数少ない、中堅の(40歳の)研究者である。今回のセミナーでは、タイトルにあるように、反応を伴う気相の界面流体力学のダイナムクスについて解説頂いた。
予混合火炎は1ミリメーター以下の反応する混合物が燃焼ガスへ変換される流体界面であり、温度とモル体積は8倍変化する。これは何百もの発熱反応によるものである。反応界面における気体の膨張は流体力学不安定を引き起こし、界面を複雑なダイナミクスで皴上にする。レイリー・テーラー不安定における気泡挙動に類似したセルのような形を形成し合一することもある。しかしながら、それの不安定性とは対称的に、火炎の伝播は、皴の振幅の制限を引き起こし、その界面の成長をミカエル・シバシンスキーと呼ばれる偏微分方程式で記述することが可能である。さらに、いくつかの複素平面の極の軌跡から成る解析解は、たとえ完全な非線形領域でも、それらすべてのダイナミクスを記述することが可能である。これを彼らは準2次元のバーナーで実験的にも実証した。
講演会最後には聴衆からの質問が多数あり、教員のみならず多くの学生に刺激を与える非常に有意義なセミナーであった。
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