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2019.8.9
講演者 Kiwamu Tanaka (Department of Plant Pathology, Washington State University, USA)
◆日時:2019年8月1日(木)
◆会場:東京農工大学 府中キャンパス 第1講義棟 18教室
◆言語:英語
◆開催担当者:梅澤泰史 教授 (グローバルイノベーション研究院 食料分野 梅澤チーム)
◆参加人数: 40名
◆開催案内
講演概要
GIR食料分野・梅澤チームでは、田仲究博士(ワシントン州立大学・米国)をお迎えして、令和元年8月1日にGIR公開セミナーを開催した。
田仲先生は、モデル植物であるシロイヌナズナを用いて、植物の病害応答のメカニズムに関する研究を行っている。特に、damage-associated molecular patterns: DAMPsに着目して、その一種である細胞外ATPの受容体に関する研究で、世界的に有名である。本研究セミナーでは、細胞外ATPの受容体発見に至った経緯や、現在進行中のシロイヌナズナを用いた遺伝子の機能解析の結果などについて、ご紹介いただいた。細胞外ATPと植物ホルモンのジャスモン酸やサリチル酸との関係や、新しく見つかった細胞外ATP受容体の周辺で機能する因子などがわかってきており、最先端の研究内容が紹介された。さらに、現在進行中のジャガイモの病気診断法の開発プロジェクトや土壌微生物のプロジェクト等の応用研究も紹介された。幅広い研究に精力的に取り組む姿を目の当たりにし、講演を聞いていた教員や学生にとって貴重な経験になったと思われる。
会場からは、細胞外ATPについての質問や、同定された遺伝子の機能、あるいは進行中にプロジェクトに関して多くの質問があり、活発に討論が行われ、非常に盛況な公開セミナーとなった。
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