メニュー
2019.7.25
講演者 Jose Barrero (CSIRO Agriculture and Food, Canberra, Australia)
◆日時:2019年7月17日(水)
◆会場:東京農工大学 府中キャンパス 本館 22教室
◆言語:英語
◆開催担当者:梅澤泰史 教授 (グローバルイノベーション研究院 食料分野 梅澤チーム)
◆参加人数: 30名
◆開催案内
講演概要
GIR食料分野・梅澤チームでは、Jose Barrero博士(CSIRO・オーストラリア)をお迎えして、平成31年7月17日にGIR公開セミナーを開催した。
Barrero先生は、主にオオムギやコムギなどの作物を研究対象として、種子の穂発芽の仕組みを明らかにするための研究を行っている。最近では、コムギの種子休眠に関わる遺伝子PM19をQTL解析を用いて単離することに成功し、その分子メカニズムに迫っている。本研究セミナーでは、これまでの研究の経緯とともに、周辺分野の研究の紹介や、シロイヌナズナを用いた遺伝子の機能解析の結果などについて、ご紹介いただいた。
さらに、Barrero博士はコムギの変異集団を作成し、その表現型を大規模に調査するプロジェクトに取り組んでいる。広大な圃場で表現型を調べるために、カメラやセンサーを多数搭載した機器やヘリコプターを用いる様子が紹介された。最新の分子育種の現場を感じることができ、公演を聞いていた教員や学生にとって貴重な経験になったと思われる。
会場からは、PM19遺伝子の分子メカニズムや、表現型の解析技術に関して多くの質問があり、非常に活発に討論が行われる盛況な公開セミナーとなった。
このページの上部へ