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イベント報告

【2019.07.05 GIR & LINE 合同セミナー報告】“Making sense of data on networks: a graph signal processing approach” “深層学習を用いた複数マイクロホンの音源分離 / Multi-channel speech source separation with deep learning”

2019.7.18

講演者 

Dr. Antonio Ortega (Professor, University of Southern California, U.S.A.)  –  “Making sense of data on networks: a graph signal processing approach”

戸上真人(LINE株式会社 Research Labs、博士(工学))–  “深層学習を用いた複数マイクロホンの音源分離 / Multi-channel speech source separation with deep learning”

◆日時:2019年7月5日(金)

◆会場:LINE株式会社

◆言語:英語 / 日本語

◆開催担当者:田中雄一 准教授 (グローバルイノベーション研究院 ライフサイエンス分野 田中聡久チーム)

◆参加人数: 100名

開催案内

講演概要

6/25に引き続いてのAntonio Ortega先生のGIR公開セミナーは,「LINE AI Talk #02 ( https://line.connpass.com/event/135072/ )」と題してLINE株式会社と共催で行った.会場がJR新宿駅直結ということもあり,事前にインターネットで参加者を募ったところ,予想を遥かに上回る143人の申し込みがあり,抽選で100名程度に絞り込む必要があった.参加者は学生や大学教員だけでなく,企業の実務者・研究者まで多岐に渡り,本学の宣伝としても非常に有効であったと思われる.
Ortega先生は信号処理・映像処理・機械学習が専門であり,特に近年はネットワーク上のデータに対する信号処理理論であるグラフ信号処理に精力的に取り組んでおられる.グラフ信号処理はここ5年ほど信号処理のホットトピックであり,機械学習分野におけるグラフ深層学習とも深くつながっており,様々な分野から大きく注目を集めている分野である.Ortega先生はIEEE Signal Processing Magazine に掲載された解説論文が Best Paper Award を受賞するなど,本分野における第一人者だと世界的に認識されている.
今回のセミナーは農工大側とLINE側,双方から1名ずつのテクニカル講演に加え,本学及びLINEの紹介も行われた.
Ortega先生の講演に先立ち,GIRグループリーダーである田中聡久先生から本学,特に今年度の工学部改組とGIRの紹介が行われた.本学が世界的に著名な研究者を多数招聘し本学教員と共同で研究を進めていることなどを実例を交えて紹介して頂いた.
続いてOrtega先生の講演が行われた.講演内容は6/25の本学セミナーの内容を,聴衆に合わせてやや簡単にしたものであった.特にグラフ信号処理と機械学習(深層学習)を用いたパターン認識との関係を基礎から説明していただいた.講演後は聴衆から多数質問が出るなど,非常に充実した講演であった.なお,LINE株式会社のご厚意で同時通訳も用意していただいたため,聴衆とOrtega先生との間でコミュニケーションがうまく取れていたと感じた.
続いてLINE株式会社が国立情報学研究所に設置した研究センターの紹介の後に,LINE株式会社のリサーチャーである戸上真人氏の講演が行われた.戸上氏は前職から一貫して音声・音響信号の処理に携わっており,今回はLINEで行っている深層学習を用いた音源分離に関してご講演いただいた.最新の研究成果の紹介が多く,実務者には理解が難しい部分もあったが,一方で研究者から多数の質問が出るなどこれも活発な議論が行われた.
講演会終了後には同会場で懇親会が行われ,講演者と出席者の間で和やかながら大変活発な議論が夜遅くまで行われた

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